命拾い?

昨日も午後半休を取っているのに4時までバタバタと準備していた今日の客先訪問の予定が、訪問3時間前に
なって、突然お客さん都合でキャンセル。元々結構急なオーダーだったので、延びたおかげでこっちも資料を
さらに練り直したり項目を追加したりする時間が取れて助かった・・・と言いたい所なんですが、この案件、
スタートする時期が既に決まっているので、この時期に要件だけでも詰めておきたかったので実は痛かったり。
仕様決定、設計、開発、テスト、試験運用から本格稼働まで、どう頑張って短縮した所で、開発するシステムの
規模に応じて一定の時間は必要になりますから、スタートが遅れたらその分キツイんですよね。
システム開発に関わる仕事をしている人以外はあまり聞いた事が無いかもしれませんが、「人月」という
言葉があります。開発に掛かる稼働を、人員と月数で表した単位で、一人で開発して一ヶ月掛かれば「1人月」です。
この考え方では、例えば12人月の稼働が掛かる仕事なら、4人投入すれば3ヶ月で終わると言う計算になります。
しかし、あくまで人間の仕事であって数学の計算式ではないので、常に反比例の計算式が成り立つとは限りません。
顧客から「費用は言い値で払うから2ヶ月で開発してくれ」という条件で60人月の仕事を請け負ってきても、
30人のプロジェクトチームを作れば要望通り2ヶ月で終わる・・というものではありません。前述の12人月の
仕事にしても、24人投入すれば半月で終わるもんでもないのです。別にシステム屋じゃなくてもちょっと考えれば
そんな事分かりそうなものですが、お客さんによっては理解してないので、エンドが決まっている開発の場合は、
お客さんとのスケジュール感の共有には気をつけましょうね、と言う話でした。
まあ、それは本来営業の仕事で、今は私は営業じゃないんですけどね。