音止めの滝

朝食を取りホテルに戻って荷造りを終えいざ出発。当初はレンタカーを借りて何カ所か周り、静岡駅辺りに乗り捨てて新幹線で帰ろうと思っていたのですが、歩いていける範囲にレンタカーの営業所が無く断念。大人しく富士宮駅からバスで白糸の滝方面へ向かいました。普段は学生で賑わっているのかもしれませんが、夏休み期間中のため部活に出かけるらしい女子高生一人と、後は病院に向かうお婆ちゃん+何名かしか客がおらず、滝に着く頃には私一人しか乗っていないという閑散っぷり。 これはさぞかし滝もガラガラだろうと思っていたら、みんな自家用車で来ているようで、平日の午前中にしては結構な混雑でした。まずはメインの白糸の滝を見ようと、順路に沿って歩いていくと徒歩1分程度のところで轟音が聞こえてきて、音止めの滝が見えてきました。


親を殺された兄弟が敵討ちの相談をしていたが、滝の爆音に邪魔されて互いの声が聞こえず、神に祈ったところその間だけ音が止んだという伝説が残っているそうですが、その伝説の通りかなりの音がとどろいています。何もわざわざこんなうるさい滝のそばで密談しなくてもいいだろ、などと野暮な突っ込みはしてはいけません。残念ながら滝壺の近くには寄れないのですが、落差25mの滝を間近に望むことができ、滝音と相まってなかなかの迫力でした。