速玉大社


何とか無事に入り口まで降りきり、有名な夫婦杉や大門坂の石碑を全て振り返りで見ながらバス停へ。20分ほど待って来たバスに乗り、15時半頃に紀伊勝浦駅へ帰ってきました。この時間なら、行きがけにチェックしておいた紀の松島巡りクルージングに乗れると思って徒歩10分ほどの漁港にある乗り場に行ってみたんですが、本日最終の便が団体客の予約で埋まっていて終わってしまったとのこと。うーむ、その為に時間調整して駅に戻ってきたのに、予定が大幅に狂ってしまいました。名古屋行きの電車が出る17時過ぎまでまだ1時間あるので、どうやって時間を潰そうか駅前で思案していたところ、暇そうな様子を見かけた観光タクシーの運転手さんに話しかけられました。電車が出るまで1時間も暇なのでこの辺に時間を潰す施設がないか聞いてみたんですが、行って帰って1時間という都合の良い場所はなかなか無いとのこと。で、まあ半分商売なんでしょうけど、先ほど見た那智大社と並ぶ熊野三山の一つである速玉大社なら、ここから車で30分ほどで行けて、そのまま紀伊勝浦ではなく一つ先の新宮駅に向かえば電車の時間も問題ないようです。運賃も大幅にまけてくれるとのことで、どうせ他に時間を潰す方法もないことですし、提案に乗って行ってみることにしました。
なかなか気の良いおじさんで、地元の人ならではのいろいろな話を聞かせて貰い、道中退屈するまもなく、先ほどの言葉通り30分ほどで速玉大社に到着。那智大社は山の奥深くでしたが、こちらは市街地の外れの低いところで新宮駅からなら頑張れば歩けそうです。知名度那智大社に一歩譲るためか、それとも単に時間が遅かったからか分かりませんが、あまり人気のない境内を静かに参拝できました。再びタクシーに乗り込んで、10分ほどで新宮駅へ。約束通り途中でメーターを止めておまけしてくれたタクシーの運転手さんにお礼を言いつつ、駅のキオスクでおみやげを買って本日最終の名古屋行き特急へ。一日で3つも4つも名所を回るというあわただしい旅でしたが、個人的に大満足でした。